2010/02/03 『犠牲 (サクリファイス) わが息子・脳死の11日』

『犠牲 (サクリファイス) わが息子・脳死の11日』(柳田邦男著、文藝春秋、1999.6)
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 脳死について、人の見解を読んだり聞いたりする機会はそれまでありましたが、自分の頭で考えたことは、わたし自身この本を読むまでなかったように思います。
 ノンフィクション作家である著者。その息子が25歳で自死を図り脳死状態に陥りました。その日から11日間の記録を記したのがこの作品です。かつて多くの言葉を交わした一つの体を目の前にしながら日数を重ねる著者の動揺や苦しみ、気持ちの変化を読み進めるうちあなたはどのような思いを抱くでしょうか?
 作中のリアルな言葉に触れることで、尊厳死、脳死、臓器移植、さらに自死という問題について、深く考えるきっかけになる一冊ではないかと思います。