推薦図書

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「推薦図書」幸せはあなたの心が決める 2016/07/11

<推薦図書>

『幸せはあなたの心が決める』

著者 渡辺和子  出版社 PHP研究所  (198.24||Wa)

推薦文

本書は、ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子によるエッセイ集である。著者は以前にも同じようなエッセイ集『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎、2012年)を出版され、非常に多くの人に読まれ、影響を与えました。一つ一つの文章は、3-4ページの短いものですが、読者の心に響く印象深いものばかりです。

本書には、29のエッセイが載せられています。

わたしたちは普段、いろんなことで悩みます。特に人間関係に悩むのではないでしょうか。自分が嫌われているのではないか? 自分がのけ者にされているのではないか? 陰で悪口を言われているのではないか? などなどです。

そんなとき、本書を読むと、その悩みを軽くしてくれます。ちょっと自分の思いを変えることによって、悩みが軽くなり、また、解決してくれることさえあります。

そういうヒントをいろいろ示唆してくれる文章がいろいろあります。

例えば、「人を許せば自分も救われる」とか「聞きたくない意見に大切なヒントがある」とか「幸・不幸は、自分に由る」とか「受け入れがたい自分を受け入れる」とか「自分を美しくきたえる」とか「人間関係の秘訣」などといった言葉です。

とにかく、一度手にとって、読んでみてください。きっと、あなたに力や希望や癒やしを与えてくれるでしょう。

宗教主事 樋口 進

幸せはあなたの心

「推薦図書」気になる子の体育 2016/01/25

<推薦図書>

『気になる子の体育』  

著 者 阿部 利彦   出版社  学研教育みらい ( 375.492||Sh)

推薦文

本書は、体育授業でつまづく子ども、苦手な子どもに対して具体的にどうアプローチしていくかが記載されています。実際の授業に生かせる本の1つです。

現在、運動に対する二極化が進んでいます。運動をする子どもはたくさんするが、しない子どもはほとんどしなくなっています。その中で、全員が学校教育の中で受ける体育授業が最後の砦と言われています。

しかし、体育授業が運動嫌いを生み出すという背景も存在します。

そのような背景がある中で、全員が「できる」「楽しい」体育を行うには、体育が苦手な子どもに焦点をあてなければなりません。また小学校では体育授業を行う教師自身も体育に苦手意識が存在するという問題もあります。

上記のような問題から、体育授業を形成する教師・子どもたちにとってのユニバーサルデザイン化を目指していくことが重要になっています。

体育授業のユニバーサルデザイン化にヒントをもたらしてくれる本になっているので、小学校教師を目指す学生には、ぜひ読んでいただきたいと思います。

体育が苦手な子も得意な子もみんなが参加し、楽しく運動をしている姿を見ることができると、先生自身が楽しくなることと思います。また先生が楽しそうな姿を見せることで、子どもたちも楽しい気分になるのではないでしょうか。

この本を活用し、ぜひ、楽しさの連鎖を生み出しましょう。

児童教育学科  住本 純

気になる子の体育

 

「推薦図書」自閉症児の困り感に寄り添う支援 2015/11/16

<推薦図書>

『自閉症児の困り感に寄り添う支援』

著者 佐藤 曉 2007年 出版社 株式会社学習研究社 (378||Sa)

推薦文

本書では、自閉症のある子どものエピソードが記述されています。この

エピソードの読み解きについては、自閉症のある子どもとかかわってきた自身も「なるほど、そういうことだったのか」と納得です。自閉症のある子どもについての理解を深められる最適な本だとおもいます。

本書の中のあとがきから引用します。

この社会では、「言われなくても進んでする」能動性・積極性がよしとされている。もちろん、それがいけないとは言わない。しかし、一方で、そうではないことの価値も、もっと認められていい。

というのも、臨床の仕事には、受動性・消極性が求められるからである。イケイケのお節介な人は、この職業に向かない。

人はヴァリネラブルな(もろさをそなえている)他者に対して、受動的・消極的であることがとても難しい。そういう他者を前に、私たちは受け身であることに耐えきれず、ついつい「頼まれない仕事」をしてしまいがちである。ちょっと厳しい言い方なのだが、もろさを抱えた他者に自己の存在を負ってしまうのだ。クライエントに依存、というよりむしろ支配しているといってもいい。効力感に乏しく、不安が強い人ほど、そういうわなに陥りやすい。

そうではなくて、臨床という仕事は、相手が自分に語り出してくれるのを無期限に待つ、そういったきわめて受動的かつ消極的な営みなのだ。受動・消極ということばには、どことなくマイナスのイメージがあるが、決してそんなことはない。

はじめから「困り感」を口にする人は少ない。逆に、「困り感」をじょう舌に語るクライエントは、他者に依存することを実は知らないのだ。そういう相手に、この人になら自分のことを語り出しても傷つかずにすむかもしれないと思ってもらえるような、ある種の大らかさが必要なのである。

臨床家には、受動的・消極的に他者に寄り添う誠実さと、相手の求めを敏感に受け止める感性とが欠かせない。

保育者という臨床のお仕事を目指す学生さんには、ぜひ読んでいただきたいです。そして、自閉症のある子どもへの保育の参考にしていただければとおもいます。

児童教育学科 林 幹士

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『植物はそこまで知っている』 2013/11/18

『植物はそこまで知っている』
(ダニエル・チャモヴィッツ著、河出書房新社、2013.4〉471.3||Ch      
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― 「植物は、あなたを見ている。」                       
この言葉を聞いて、あなたは驚くのではないだろうか。

擬似科学本ではない。
本書は、進化論の祖であるチャールズ・ダーウィンを始め、
様々な植物学者や生物学者たちの研究に基づき、“植物の感覚”について教えてくれる。
各章に分け、「見る」・「嗅ぐ」・「聴く」といった各種感覚機能から「記憶」までが、
常に植物と動物とを対比させ、慎重に論じられている。
読み手には、特に植物学の知識などは必要とされない。
内容は専門的であるにも関わらず、文章は非常に分かりやすい。
その興味深い植物の世界を覗き込んだ者を、ぐんぐんと引き込んでいく力のある1冊だ。

果たしてあなたは知っているだろうか、植物がどこまで知っているのかを。

我々と同じように、太陽の光を浴び、風を受け、雨に打たれる植物たち。
彼らはこの世界を、どのように“感じて”いるのだろうか。
そう、その“行動”は、決して運まかせに起こされているのではない。
ぜひ本書を手にし、植物たちの未知なる能力に驚き、感動してほしい。

『ベラ・チャスラフスカ 最も美しく』 2013/01/16

『ベラ・チャスラフスカ 最も美しく』〈後藤正治著、文藝春秋、2004.7〉781.5||Go

1964年、東京オリンピックで金メダルを獲得し日本中を虜にしたチェコの女子体操選手ベラ・チャスラフスカ。
彼女の波乱に満ちた半生を中心に、彼女と同時代を生きた女子体操選手、あるいは彼女以降に登場したその時代を代表する選手の姿を描いた作品です。 (さらに…)

『蜩ノ記』 2013/01/11

『蜩ノ記』 (葉室麟著、祥伝社、2011.11) 913.6||Ha

前藩主側室と不義密通を犯したとの罪で、家譜編纂と10年後の切腹を命じられ
幽閉された元郡奉行・戸田秋谷と、家老より秋谷のもとに遣わされた
豊後・羽根藩の奥祐筆・檀野庄三郎。
庄三郎は秋谷の清廉さに触れ、その無実を信じるようになりますが……。

命を区切られても一日、一日を懸命に生きる秋谷の姿に、
忘れかけている日本のこころを思いださせられます。
全てを純白にしてくれる感動の一冊です。
<第146回 直木賞受賞>

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1・2・3月のテーマ展示「二つの震災を振りかえって~私たちにできること~」 2013/01/11

1月から3月のテーマ展示は「二つの震災を振りかえって~私たちにできること~」です。

1995年1月17日午前5時46分。巨大地震が阪神・淡路を襲いました。神戸とその周辺の街は壊滅的被害を受け、一部地域では大火災も発生しました。「阪神・淡路大震災」です。

そして、2011年3月11日午後2時46分。三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震とそれに伴う大津波が東北地方を中心とする沿岸都市部に襲いかかり、大きな爪あとを残しました。さらに福島では東京電力福島第一原子力発電所で事故が発生しました。

災害は、いつどこにやってくるかわかりません。
時間が経つほどに記憶は風化していきますが、二つの地震を振り返って、改めて震災や防災について考えてみませんか?
以下の四つの項目ついて書かれた資料を集めてみました。

・被災・復旧の記録を知る
・リスクに備える
・支えあう
・原子力発電を考える

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『ふたつの生命 後藤正治ノンフィクション集第1巻』 2012/12/17

『ふたつの生命 後藤正治ノンフィクション集第1巻』
(後藤正治著、 ブレーンセンター、 2009.6) 916||Go||1

心臓と肺に移植でしか救われない病をもつ、若い日本人女性のドキュメントです。
心肺移植は心臓移植に比べてもドナーが少ないため、死と隣合わせで長期間待つことが余儀なくされます。

そんな彼女のもとに同じ病であるアメリカ人女性から手紙がきます。
二人とも心肺移植を待ち望み、励ましあい、そして最後まで生きることにまっすぐと向き合います。
「病室に閉じ込められている彼女と、外を自由に動き回れるわれわれとどちらがより<生きて>いるのだろうか、と。」(本書p.511あとがきより)
こう後藤先生が述べられているように、死を強く思えば思うほど、それと同じくらい、もしくはそれ以上に<生きて>いることを感じる作品です。

12/20に、後藤先生によるこの『ふたつの生命』をめぐっての公開講座が、306教室で16時40分より開催されます。
ぜひご参加ください。

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『理系の子 高校生科学オリンピックの青春』 2012/11/16

『理系の子 高校生科学オリンピックの青春』〈ジュディ・ダットン著、文藝春秋、2012.3〉 407||Du

「インテル国際学生科学フェア」、これは高校生の科学オリンピック。
世界40カ国以上から予選を勝ち抜いた高校生達が自由研究を持ち寄り、名誉をかけて戦う。
ある日突然ハンセン病と診断された少女は、この病気に屈せず自分で治そうと徹底研究を始める。
また、自閉症を持ついとこのために画期的な教育プログラムを作り出した少女や、第二のビル・ゲイツと呼ばれた少年など、研究に青春をかけた少年少女たちの実話を納めた感動の一冊。
本人のみでなく、少年少女の両親・友人・教授など周りの人たちが、どんなサポートをしたのかにも注目するとより面白くなる内容となっています。

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『牙 江夏豊とその時代』 2012/11/15

『牙 江夏豊とその時代』〈後藤正治著、講談社文庫、2005.2〉 783.7||Go

長嶋がいて、王がいて、…江夏がいた昭和40年代の日本プロ野球。
当時ドームはもちろん、人工芝もグランドにはありません。
そこにあるのは、ただ選手たちのプライドと誇りをかけた「真剣勝負」。
頁をめくるごとにグランドの土ぼこりと一緒に、選手をはじめその周囲の人々の野球に対する熱い想いが伝わってきます。

また、江夏選手が阪神タイガースに在籍していた時代は、著者である後藤先生が皆さんと同じ20代の青春の日々を、過ごした時代でもあります。

11/22に、後藤先生によるこの『牙 江夏豊とその時代』をめぐっての公開講座が、306教室で16時40分より開催されます。
ぜひ後藤先生の語りとともに、江夏選手が活躍された時代をご堪能いただければと思います。

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