「阪神間ミュージアムリレー講座その９」が終了いたしました

第4回夙川お座敷コース　

今回が「阪神間ミュージアムリレー講座その９」の最終回でした。この日も良いお天気で４回とも晴天に恵まれました。午前１０時に夙川駅に集合。その後、「上田安子記念館」へ。夙川駅から北へ住宅街を約１０分ほど歩いたところにありました。ファッションに興味持っている方なら「上田安子」という名は一度は耳にしたことがあると思います。クリスチャンディオールとの交流を持ち、「上田安子服飾専門学校」の設立者でもあります。入り口横には上田安子先生の胸像があり、また建物は日本のモダニズム建築の代表的存在のヴォーリズ（近江兄弟社・関西学院･大丸心斎橋店の設計者）によるものです。館内には上田安子先生の紹介・デザイン衣装のパネル、またとても貴重なC.ディオール/E.ジバンシィ/及び大丸百貨店から提供を受けた見本台帳（デザイン画、モデル着用写真、素材見本、素材リスト、説明書が記載・添付されたもの）、「上田安子服飾専門学校」のファションショーのDVDなどを見せていただきました。また当日、体調が悪いのにもかかわらず館長さんがご挨拶・説明に来てくださいました。

次は「上田安子記念館」から徒歩10分ほどのところに位置する「コブレンツ雲井」（文化サロン＆ギャラリー）です。ここは個人施設ですが「阪神間モダニズム」に根ざす美術品の展示・音楽演奏・講演などを通じて地域文化の振興に貢献しています。室内は壁面には阪神間縁の画家の作品やステンドグラス、床には温かみを感じる椅子やテーブルも配されておりとてもゆったりした気持ちにさせてくれる空間です。二階へと上がる階段は白い壁に挟まれた螺旋状で貝殻の中のようでした。今回、コチラの二階で「阪神間ミュージアムリレー講座その９」の総まとめ講演をさせていただきました。