講師
上田 星
学生へのメッセージ
保育における「環境」の重要性について、子どもの発達の観点から学び理解を深めるだけでなく、多種多様な演習による様々な人との関わり合いを通して、互いの意見の違いに気付き、受容し、尊重出来るような力を育むことが出来るように支えていきたいと考えています。また、諸外国の保育の動向にも触れながら、身近な「環境」についての当たり前を問い直し、保育者として生かすことが出来る、多様で柔軟な考え方を身につけることが出来るように、共に考え、学び合う姿勢を大切にしていきたいです。学生の皆さんと共に学ぶことが出来るのを楽しみにしています。
主な担当授業科目
こどもと環境
保育内容環境の指導法
保育実習指導1A・1B
学位
修士(教育学)
専門分野
保育学
デンマーク幼児教育史
子どもとジェンダー
研究テーマ
保育職におけるジェンダーに関する研究
一人ひとりの行動選択が自らの性別によって制限や差別を受けることのない社会の実現に向けて、保育及び幼児教育において貢献出来ることについて探究している。特に、多様な性の保育者環境の観点から、子どものジェンダー意識の醸成に向けた実践や、多様な性の保育者環境を取り巻く課題に関する研究を行っている。特に、諸外国からの新たな知見を得るために、「デンマーク」を対象に史料及びインタビュー調査を通して、現在に至るまでの保育職におけるジェンダーに関する取り組みについて歴史的に明らかにすることを試みている。
研究業績等
著作
1 | 共著 | 『北欧の教育再発見 ウェルビーイングのための子育てと学び』 明石書店 2023年4月 |
論文
1 | 単著 | 「デンマークの保育者養成における「エージェンシー」の育成の反映の実際」 関西学院大学教育学論究 第15号 67-78 2024年3月 |
2 | 単著 | 「デンマークの保育カリキュラムにおける「子どもの参加の権利」に関する一考察」 北ヨーロッパ研究 第19巻 73-82 2023年12月 |
3 | 単著 | 「デンマークの保育及び幼児教育における「対話」の受容に関する歴史的一考察—コペンハーゲン幼児院協会設立前後の時期に着目して—」 国際幼児教育研究 第29巻 73-87 2022年10月 |
4 | 単著 | 「デンマークの保育施設におけるICT活用についての予備的研究:保育実践場面の使用頻度及び目的」 関西学院大学教育学論究 第13号 153-164 2021年6月 |
5 | 単著 | 「デンマーク幼稚園運動におけるフレーベル受容—19世紀後半から20世紀初頭—」 幼児教育史研究 第16号 1-15 2021年5月 |
6 | 単著 | 「男性保育者の子どもへのわいせつ行為の対策について—デンマークからの示唆—」 国際幼児教育研究 第27巻 159-172 2020年10月 |
その他
[学会発表]
〈口頭1〉 | 単独 | Learning Process of Childcare Students in Denmark: Participation in a Community based on Creative and Esthetic Activity 国際幼児教育学会第42回大会(英語部会) 2021年9月 |
〈口頭2〉 | 単独 | デンマークにおける保育改革の動向—保育カリキュラムの改定に着目して— 日本保育学会第74回大会 2021年5月 |
〈口頭3〉 | 単独 | デンマークの保育施設におけるICT活用についての基礎的研究(1)—保育実践場面の使用頻度及び目的— 国際幼児教育学会第41回大会(日本語部会) 2020年9月 |
〈口頭4〉 | 単独 | デンマークの保育施設における言語評価プログラム—言語スクリーニングテスト実施の現状に着目して— 日本教育学会第79回大会 2020年8月 |
〈口頭5〉 | 単独 | 日本の男性保育者の将来—デンマークのMandlig Pædagogからの課題と展望— 日本保育学会第71回大会 2018年5月 |
所属学会など
- 日本保育学会
- 国際幼児教育学会
- 幼児教育史学会
- 北ヨーロッパ学会
- OMEP日本委員会
- 北欧教育研究会
- 人間と性教育研究協議会
- 乳幼児の性と性教育サークル