『奇蹟の画家』〈後藤正治著、講談社、2009.12〉 723.1||Go
「いささか私的な事柄からはじめてもいいであろうか。そのことがなければ、絵と出会うことも、画家に出会うことも、また絵と画家に関わった人々と出会うこともなかったわけであり、この小さな物語を書きはじめることもなかったであろうから。」(本書p.14より)
この書き出しにある「私的な事柄」とは、後藤先生が当学での教員を依頼されたことです。
そこで担当することになった「文化講座」の講義で、先生はゲストに島田誠さんを講師に招き、一枚の絵に出会います。
それは、「少女とも聖母像とも聖像画(イコン)とも映る。」(本書p.17より)石井一男さんという画家が描いた小さな肖像画でした。
本書は、その偶然出会った石井一男さんの作品をめぐる物語です。
7/19に、後藤先生によるこの『奇蹟の画家』をめぐっての公開講座が、306教室で16時40分より開催されます。
当学の講義で先生が島田さんに出会われ、皆さんに石井さんを紹介されたことも一つの奇蹟かもしれませんね。
この出会いを大切に、是非こちらの講座にもご参加下さい。
*石井一男さんの絵は、図書館でもご覧になれます。
『絵の家 石井一男画集』 (石井一男著、ギャラリー島田、2008.10) 723.1||Is