児童教育学科 住本 純
「推薦図書」気になる子の体育
<推薦図書>
『気になる子の体育』
著 者 阿部 利彦 出版社 学研教育みらい ( 375.492||Sh)
推薦文
本書は、体育授業でつまづく子ども、苦手な子どもに対して具体的にどうアプローチしていくかが記載されています。実際の授業に生かせる本の1つです。
現在、運動に対する二極化が進んでいます。運動をする子どもはたくさんするが、しない子どもはほとんどしなくなっています。その中で、全員が学校教育の中で受ける体育授業が最後の砦と言われています。
しかし、体育授業が運動嫌いを生み出すという背景も存在します。
そのような背景がある中で、全員が「できる」「楽しい」体育を行うには、体育が苦手な子どもに焦点をあてなければなりません。また小学校では体育授業を行う教師自身も体育に苦手意識が存在するという問題もあります。
上記のような問題から、体育授業を形成する教師・子どもたちにとってのユニバーサルデザイン化を目指していくことが重要になっています。
体育授業のユニバーサルデザイン化にヒントをもたらしてくれる本になっているので、小学校教師を目指す学生には、ぜひ読んでいただきたいと思います。
体育が苦手な子も得意な子もみんなが参加し、楽しく運動をしている姿を見ることができると、先生自身が楽しくなることと思います。また先生が楽しそうな姿を見せることで、子どもたちも楽しい気分になるのではないでしょうか。
この本を活用し、ぜひ、楽しさの連鎖を生み出しましょう。