教員紹介 学長/教授 三木 麻子

教員紹介 学長/教授 三木 麻子

学長/教授

三木 麻子

学生へのメッセージ

保育者にとって大切なことのひとつは「言葉」を大切にし、丁寧に伝えることです。語彙を増やし、豊かな表現をするためにも「読む」ことを苦手としないでください。保育に重要な役割を持つさまざまな「絵本」を知って、子どもたちと一緒に楽しみましょう。ワクワクどきどきの体験の共有が、よい思い出となり、本の世界への入り口ともなります。

主な担当授業科目

文章のトレーニング
絵本講座Ⅰ、Ⅱ

学位

博士(文学)

専門分野

日本文学(古代・中世の和歌と歌論)

研究テーマ

平安時代から鎌倉時代前期にかけての和歌と歌学を研究しています。
歌ことばから捉える和歌史を主題として、和歌に用いられる表現技巧や方法、また、その研究書である歌学書を研究対象としており、「私家集」・「歌合」などの作品研究や注釈を通じて、平安前期、宇多院歌壇の歌合研究や源実朝・順徳院の作家論に取り組んでいます。
一方で、認定絵本士養成講座を本学で2020年度より開講しています。本学教員と現場で絵本と関わるさまざまなゲスト講師とで絵本の魅力を広く伝え、学生の皆さんが保育の現場や子どもたちの前でそれを共有できるようにしたいと願っています。
表現研究は対象作品を限りません。古典であっても、現代の作品であっても、絵本であっても、作者の表現意図を正確に汲み取り、表現に感動し、共感することが読書の楽しみとなります。そのためには知識を身につけることも必要であり、知的理解の上にはさらに文学が感動の源となることを伝えてゆきたいと思います。

研究業績等

著作

1 共著 『宇多院の歌合新注』 青簡舎 2019年10月
2 共著 『後撰和歌集 蒔絵小箱三代集本』冷泉家時雨亭叢書第86巻 朝日新聞社 2017年4月
3 共著 『八雲御抄の研究ー名所部・用意部ー』 和泉書院 2013年2月
4 単著 『源実朝』 笠間書院 2012年6月
5 共著 『海人手子良集 本院侍従集 義孝集 新注』 青簡舎 2010年1月
6 共著 『元良親王集全注釈』 新典社 2006年5月
7 共著 『八雲御抄 伝伏見院筆本』 和泉書院 2005年3月
8 共著 『小野宮殿実頼集・九条殿師輔集全釈』 風間書房 2002年12月
9 共著 『八雲御抄の研究ー正義部・作法部ー』 和泉書院 2001年10月
10 共著 『八雲御抄の研究ー枝葉部・言語部ー』 和泉書院 1992年2月

論文・研究ノート

1 単著 【研究ノ―ト】「平安初期歌合における撰歌合の意味―是貞親王家歌合・寛平御時后宮歌合を中心にして―」
『神戸教育短期大学研究紀要』第5号(1)―(12)2024年3月
2 単著 「源実朝の和歌活動ー定家所伝本金槐和歌集の表現したものー」 
 『神戸教育短期大学 研究紀要』 第2号 (1)-(12) 2021年3月
3 単著 「是貞親王家歌合について」 大阪府立大学言語文化学会『百舌鳥国文』 第30号 73-87 2021年3月
4 単著 「『伝藤原為家筆 八雲御抄』について」 関西大学国文学会『国文学』 第104号 157-163 2020年3月
5 単著 【研究ノ―ト】「物名を詠むこと(二)―歌合と歌学書における『物名』」
 『夙川学院短期大学 研究紀要』 第45号 (1)―(6) 2018年3月
6 単著 「『国語』における古典教育ーどのように古典に親しみ、学んでゆくかー」
『夙川学院短期大学 研究紀要』 第44号 (1)-(17) 2017年3月
7 単著 「物名を詠むことー宇多院物名歌合・亭子院女郎花合を中心にしてー」 
 『夙川学院短期大学 研究紀要』 第43号 (1)-(13) 2016年3月
8 単著 順徳院と『源氏物語』 『源氏物語の展望』第九輯(三弥井書店) 317-337 2011年4月
9 単著 「海人手古良集について」 『夙川学院短期大学 研究紀要』 第38号 86-69 2009年3月
10 単著 「『八雲御抄』と『源氏物語』」 『源氏物語の展望』第四輯(三弥井書店) 304-332 2008年9月
11 単著 「『元良親王集』の表現ー「入りにし月」をめぐってー」 
 大阪女子大学国文院生の会『百舌鳥国文』 第16号 47-55 2005年3月
12 単著 「『八雲御抄』と順徳院の和歌活動」 関西大学国文学会『国文学』 第83・84合併号 204-218 2002年1月
13 単著 「『顕注密勘』と定家の和歌表現」 『王朝文学の本質と変容 韻文篇』(和泉書院) 615-636 2001年12月
14 単著 「歌語「野分」の考察ー『源氏物語』との接点ー」 
 帝塚山学院大学日本文学科『日本文学研究』 第29号 1-14 1998年2月
15 単著 「中世和歌の展開と歌枕ー建保三年内裏名所百首題の地名を中心としてー」『歌枕を学ぶ人のために』
(世界思想社) 80-100 1994年3月
16 単著 「大和物語を読む」 『王朝物語を学ぶ人のために』(世界思想社) 93-114 1992年10月
17 単著 「実朝歌考ー定家本における海・雨・故郷題の歌ー」 『王朝の文学とその系譜』(和泉書院)255-273 1991年10月
18 単著 「『八雲御抄』と順徳院詠ー歌学と実作の間ー」 『日本文芸思潮論』(桜楓社) 523-543 1991年3月
19 単著 「夏の露ー中世和歌への一動向ー」 
 大阪女子大国語国文学専攻院生の会『百舌鳥国文』 第5号 40-53 1985年10月
20 単著 「実朝詠歌、方法と内実ー歌枕表現を中心としてー」 
 大阪女子大学『女子大文学 国文篇』 第33号 43-74 1982年3月
21 単著 「実朝歌の解釈についてー『おほあらきの浮田の杜にひく標の』の場合ー」
大阪女子大国語国文学専攻院生の会『百舌鳥国文』 第1号 14-16 1981年7月
22 単著 「実朝詠歌、一つの方法ー結句を中心としてー」 
 大阪女子大学『女子大文学 国文篇』 第30号 17-30 1979年3月

教育研究実践紀要

1 単著 「昔話におけるオノマトペとお話しづくり」 
 『神戸教育短期大学 教育実践研究紀要』 第4号 5ー13 2022年3月
2 単著 「絵本活用を目指す絵本研究のためにー学生と学ぶ「グリム童話」ー」 
 『神戸教育短期大学 教育実践研究紀要』 第1号 30-43 2020年3月
3 単著 「保育者養成と絵本研究の方法」 『夙川学院短期大学 教育実践研究紀要』 第13号 44-49 2019年3月
4 単著 「小学校・国語教科書「ことば」教材の研究ー第1学年・第2学年を中心としてー」 
 『夙川学院短期大学 教育実践研究紀要』 第12号 61-73 2018年3月
5 単著 「教科『国語』における学びと指導」 『夙川学院短期大学 教育実践研究紀要』 第12号 50-60 2018年3月
6 単著 「『国語科教育法』における取り組みと課題」 
 『夙川学院短期大学 教育実践研究紀要』 第10号 21-28 2017年3月
7 共著 「入学前学習の取組〜国語課題を中心として〜」 
 『夙川学院短期大学 教育実践研究紀要』 2013ー2014年合併号 37-49のうち39-48 2015年3月
8 共著 「大学における地域子育て支援―しゅくたん広場での実践―」
『夙川学院短期大学 教育実践研究紀要』 第3号 17―24のうち20―22 2011年3月

その他(辞典・翻刻・解題など)

1  共著 『歌合集成 平安編』10「宇多院歌合」11「左兵衛佐定文歌合」13「本院左大臣家歌合」翻刻・解題 古典ライブラリー 2024年6月
2 共著  『和歌文学辞典』 『日本文学ウェブ図書館』(古典ライブラリー)
「宇多院歌合」「本院左大臣家歌合」「定文家歌合(延喜五年)」「式部卿宮前栽合」「元良親王」「敦実親王」「敦慶親王」「師輔」「師氏」
 「元良親王集」「海人手古良集」「師輔集」 2013年4月
3 共著 『古筆切 拾遺(二)』 朝日新聞社 冷泉家時雨亭叢書第84巻 「歌枕名寄 未勘国上」解題 2009年2月
4 共著 『CDーROM版 新編私家集大成』 エムワイ企画 73師輔 解題(新編補遺)、
 91・92実頼 解題(新編補遺)、92「小野宮殿集」翻刻 2008年12月
5 共著 『平安文学研究ハンドブック』 和泉書院 「八雲御抄」「源実朝」 2004年5月
6 共著 ネットミュージアム兵庫 兵庫県教育委員会 企画展示(歌枕館「須磨・明石」)執筆、常設展示(古典文学)
協力(データ蒐集・提示) 2002年11月
7 共著 「片桐洋一教授所蔵 古今伝授書解題」 関西大学国文学会『国文学』 第83・84合併号 
 「十七 古今之秘伝」「十八 光廣伝古今三鳥三木記」 2002年1月
8 共著 『歌ことば歌枕大辞典』 角川書店 「薄花桜」「咲く」「桜麻」「桜色」「桜狩」「残花」「住み憂し」
 「住吉」「花桜」「八重桜」「山桜」 1999年5月
9 共著 『研究資料日本古典文学 』 明治書院 第11巻 漢詩・漢文・評論 「近代秀歌」「詠歌大概」「毎月抄」 1984年3月

所属学会など

  • 和歌文学会
  • 中古文学会
  • 絵本学会
  • 関西大学国文学会