理事長挨拶

学校法人夙川学院は、わが国女子教育の黎明期である1880年に増谷かめが兵庫県御影町(現 神戸市東灘区御影本町)の地に開校した増谷裁縫塾を淵源としています。社会環境が激変した明治時代初期に、創設者は女子教育の必要性を痛感して、裁縫技術だけでなく人格形成のための情操教育にも力を入れました。
 
学院創立以来139年の時が流れましたが、現代社会は少子・高齢化による労働人口の急激な減少という大きな課題を抱えながら、IOTの普及や人工知能の進化により、生活スタイルや働き方を含めて社会環境が再び大きく変化しようとしています。
 
本学院はこのような今後の社会を見据えて、幼児教育・保育の分野に注力することを決意しました。乳幼児期の保育や教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う上で非常に重要です。本学院の半世紀以上にわたる幼児教育・保育の実績に加え、先進的な内容にも積極的に取り組み、20年後・30年後の社会で活躍できる人材を育成していきます。
 
2019年4月、本学院は組織・体制を次のとおり整えました。夙川学院短期大学は、教育内容を一新するとともに教育環境をさらに整備・充実させるために神戸市長田区のキャンパスに移転しました。そして、保育者・教育者の養成校であることを明確に表明するために、大学名を「神戸教育短期大学」に改称しました。さらに、西宮市にある短期大学付属幼稚園に加えて、新たに大阪府八尾市に短期大学付属八尾ソレイユ認定こども園を開設しました。短期大学と二つの付属園は密接に連携をとりながら、より良い保育、より良い教育を目指していきます。
 
今後も学生・園児の教育内容および環境を改善し続けるために鋭意努力する所存でございます。引き続き本学院にご指導・ご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 
 

学校法人夙川学院
理事長 増谷 昇