保育士を目指す際には、指定の養成施設である大学・短大・専門学校に通う方法が考えられます。学校に進学することでスムーズに就職に必要な資格を取得できるほか、充実した環境で学習を進められるなどのメリットがあります。そのためこれから保育士を目指す人は、まず進学先についての情報を集めて、具体的な進路を決めるのがおすすめです。しかし、学校に進学する際には、学費について考えておく必要があります。学費を払い続けられないと、どれだけ熱意があっても保育士に必要な要件を満たせません。
本記事では保育士になるために必要な学費について、金額の目安などを解説します。学費で悩んでいる人への対処法も解説するので、保育士を目指して進学を検討しているのならぜひ参考にしてください。
目次
保育士になるには学校に通う方法がおすすめ
保育士になるには、学校に通って資格を取得する方法と、国家試験を受験する2つの方法があります。保育士の国家試験は難易度が高く、受験条件もあるため、基本的には指定の学校に通って保育士資格を取得する方法がおすすめです。
以下では、保育士になるために学校に通う理由やメリットを解説します。
指定の養成施設なら卒業と同時に保育士資格を取得可能
保育士になる際には、指定養成施設への進学が最もおすすめです。指定の養成施設なら卒業と同時に、保育士資格を取得できます。保育士資格があれば、正式に保育士として就職して仕事が可能となります。受験せずに資格を取得できるため、別の資格試験の勉強に時間を割いたり、実務に役立つスキルの習得を進めたりできるでしょう。
指定の養成施設に通わずに、一般の大学・短大・専門学校を卒業したり、実務を2年以上経験したりして受験資格を獲得し、保育士試験を受ける方法もあります。しかし、保育士試験の合格率は例年20%程度と低く、難関資格となっています。そのため独学では合格が難しく、なかなか保育士資格を取得できないといったケースも考えられます。
そのため保育士を目指すのなら、指定養成施設に進学して所定のカリキュラムを修了し、卒業と同時に保育士資格を取得する方法がおすすめです。
学校ならではの環境で学べることがたくさんあるのもメリット
保育士の指定養成施設で学ぶ場合、その環境ならではのメリットをたくさん得られるのも特徴です。専門知識を持つ講師の授業で効率よく学んだり、同じ目標を持つ友人と切磋琢磨して勉強できたりといったことは、学校ならではの魅力です。保育士に必要なスキルのスムーズな習得はもちろん、学習モチベーションが高まってさまざまな資格の取得や勉強にチャレンジできる可能性があるでしょう。ほかの保育士と差をつけるきっかけにもなるので、資格取得を目指すのなら指定養成施設である大学・短大・専門学校への進学を検討してみてください。
保育士になるために必要な学費はどれくらい?
保育士の指定養成施設で学ぶ際には、卒業までにいくらの学費がかかるのか把握しておくのが重要です。学費は学校の種類によって大まかな目安があるため、進学時には基準として参考にするのがおすすめです。
以下では、保育士の指定養成施設でかかる学費の平均額を解説します。
大学の学費は400〜500万円程度
保育士の指定養成施設のなかから大学を選ぶ場合、一般的に学費は400〜500万円程度になります。大学は卒業まで最短でも4年の時間がかかるため、トータルでかかる授業料などが高くなります。そのため大学に通う際には、400〜500万円程度を目安に学費の納付計画を立てておくとよいでしょう。
ほかの養成施設よりも大学の学費は高めですが、その分じっくりと時間をかけて勉強できたり、一般教養を含めたさまざまな勉強ができたりと、メリットも多いです。大卒の資格も取得できるため、卒業後の進路を幅広く考えられるのも特徴です。
短大や専門学校の学費は200〜300万円程度
短大や専門学校を経由して保育士を目指す際の学費は、だいたい200〜300万円程度です。短大は2年間で卒業できるため、基本的には200万円規模の学費で収まります。保育士を目指せる指定養成施設のなかでは、特に学費の負担が少ない進路になるでしょう。専門学校も最短2年で卒業できるため、短大と同程度の学費になることが多いです。一方で、3年制の専門学校の場合には、トータルで300万円を超えるケースも想定されます。学費をチェックする際には、進学先の学校が卒業まで何年かかるのかも確認しておきましょう。
学費の内訳について
保育士の学校にかかる学費の内訳は、例えば以下の項目に分かれています。
- ・入学金
- ・授業料
- ・施設設備費
- ・教育充実費
- ・学友会費
- ・後援会費
- ・傷害保険料
など
各項目ごとに金額が設定されていて、年度ごとに納付する形になります。入学金に関しては、入学時の1年生のときのみ納付します。
学費が負担となる場合には支援制度を活用するのがポイント
保育士になるために学校に通いたいけれど、学費の支払いが家庭の経済的に難しいといった人は、学校が提供する支援制度を活用するのがおすすめです。学校は学費で悩んでいる生徒に向けて、さまざまな支援制度を提示しています。例えば「神戸教育短期大学」は、学内奨学金と学外奨学金の2つの制度を用意しています。
学内奨学金には上限20万円を支給する「後援会奨学金」と、2回生以降の生徒を対象に20万円を支給する「本学付属園就職支援奨学金」があります。学内奨学金は支給制度となるため、その後の返還が不要な点がメリットです。
そのほか、学外奨学金として日本学生支援機構給付、日本学生支援機構第一種・第二種、兵庫県保育士修学資金貸付事業、神戸市保育士修学資金貸付事業などを提供しています。自分の状況に合わせて利用する制度を選び、安心して学校に通い続けられるように備えるのがポイントです。
まとめ
保育士になるには、指定養成施設に該当する大学・短大・専門学校に通うのがおすすめです。各学校の学習過程を修了して卒業できれば、就職に必要な保育士資格を取得できます。そのまま就職を叶えられるため、保育士なるための最短かつ最適なルートになるでしょう。その一方で、学校に進学する際には学費について考えておく必要もあります。大学の場合には400〜500万円、短大や専門学校は200〜300万円程度が卒業までかかる学費の目安になります。2年で卒業できる短大が最も学費を抑えやすいため、進路として魅力的になるでしょう。
「神戸教育短期大学」も、安い学費で保育士を目指せる短大です。令和6年度の学費は2,468,430円となっていて、さらに上記で紹介した各種支援制度でサポートを行っています。
この機会にこちらのホームページで、「神戸教育短期大学」の学費の詳細をぜひご確認ください。